「暴れん坊天狗」
1990年に発売された「暴れん坊天狗」というシューティングゲームを御存じの方は一体どのくらいいるのでしょうか。とあるアルバイトのヘビメタ青年が書いた企画書から出来たこのゲームは、発売から23年が経った2013年に音楽集が初めて発売されるなど、カルト的な人気を誇るコアなゲーム作品です。私もこの作品のファンの一人です。
まず、何と言ってもこの作品の全てがシュールに満ちていて、言葉で表すなら『突っ込み待ち』状態であることがこの作品の大きな特徴でしょう。
主人公の天狗のお面がニューヨークを舞台にビルや自由の女神、原子力発電所を破壊する。此処まで書いても、読者は『なんのこっちゃ?』と訝しがるのは確実でしょう。お話を簡単に書くと、「『悪いものに憑かれたアメリカ大陸に天狗がやってきて除霊する』という話らしいのですが、これでもまだよくわからないと思います。つまり早い話、この作品はあれこれ難しく考えずにノリで遊べという「バカゲー」の一つなのです。
この天狗が実は任天堂を暗喩していたり、アメリカで発売する時は、天狗が落ち武者の生首に変更されるも実はそれが当初の企画コンセプトに近かったりと、この作品の裏話は大量にあるそうなのですが、あまりそういうことに興味がないライトな方は、2013年の6月22日に発売された音楽集を聴くだけでも価値があります。『クソゲー・バカゲーには良曲が多い』という法則があるのですが、本作も音楽がやたら爽快で耳触りが良いので必聴です。