「ティンクルスタースプライツ」
1996年にアーケードゲームとして発売された「ティンクルスタースプライツ」という作品があります。
私がこの作品を知ったのは21世紀に入って10年近く経った時で、しかもゲームそのものではなくBGMで知ったという、極めて変則的な経緯がありますが、今日の縦スクロール型シューティングゲームのフォーマットの元祖を築きあげた作品であると、私は高く評価しています。
従来の縦スクロール型シューティングゲームは、「インベーダーゲーム」に見られるような戦闘機を主役としたタイプが主流でしたが、現在はSD化されたキャラクターが主役が主流で、同人世界の『萌え』と商業世界の『難易度』によってゲームの存在が辛うじて維持されているという、非常にコアなジャンルとなってしまいました。そのきっかけを作った作品がこの「ティンクルスタースプライツ」だと私は考えています。
キャラクターデザインは流石に90年代を色濃く反映していますが、音楽とゲーム性は現在でも遜色ないのがこの作品の面白いところで、シューティングゲームが現在において重視されるポイントを踏襲しているのです。
また、この作品は従来の縦スクロール型にはあまり見られない対戦型であり、萌え型玄人タイプのシューティングゲームの創成期に誕生した作品の特徴である、型にハマらず、後の世にも類似点があまりない独自性を持っていることが、この作品の高い評価に繋がっていると思います。
この作品は、あまりにも革新しすぎたのかヒットしなかったようですが、後の世でキャラクター性を重視した「東方Project」や超絶難易度を誇る「弾幕ゲー」が、ネットで次々と動画投稿されるようになった今日に再評価されているようで、私としては嬉しく思っています。