「まもるクンは呪われてしまった!」
今のゲームに足りないもの。私は音楽がその一つにあると考えています。小さいころ遊んだゲーム作品は、その容量性の乏しさから『ピコピコ』と擬音で表現される8bitの電子音。これを今の大人たちは『懐かしさ』に感じるのだそうです。そんな懐かしい音がある作品に「まもるクンは呪われてしまった!」というゲームがあります。
2007年にアーケードゲームとして登場したこの作品は、アニメ風にデザインされたゲームプレイヤーを操作して敵を倒していく「アクションシューティングゲーム」です。ゲームとしての設定は、ごくある『萌え』のあるゲーム作品だったのですが、このゲームは多くのコアなファンを生み出しました。音楽が『懐かしさ』を持っていたからです。
作品自体よりもゲームのBGMを収めたサウンドトラックが良く売れ、それに釣られるようにゲーム作品自体も評価され、移植版が複数のハード機種で発売されるという経緯を辿ったのです。
私自身もBGMからこの作品を知ったクチですが、確かに子供の頃に良く友達の家でプレイしたゲームの情景が思い出されるような音階でした。冒頭の文に立ち返れば、今のゲームに足りないものは『郷愁』と『見あった目新しさ』だと思います。古いものをただ賛美するのではなく、新しいものにどこか懐かしい要素を入れる。それが古参と新参を繋ぎとめるコンテンツの懸け橋となるのではと思わずにはいられません。
今回紹介した「まもるクンは呪われてしまった!」は、そんなこれからのコンテンツのあり方の一つのお手本と呼ぶべき良作だと思います。